特定非営利活動法人

久賀島歴史文化資料館(しま資料館)

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五島-久賀島-蕨

 長崎県五島列島の久賀島(ひさかじま)では明治元年、島の隠れキリシタンが激しい弾圧に遭い、42人もの殉教者を出しました。弾圧の跡地に牢屋の窄(ろうやのさこ)記念聖堂があり、カトリック信者の方が時折慰霊のために訪れるこの島も、現在は高齢化と過疎化のために人口が激減し(最盛期の3860人から464人に/平成22年4月現在)、伝統的な島の生活文化を守り伝えてきたコミュニティは維持が困難になりつつあります。当NPO法人は平成20年10月に島出身者、カトリック信者、島の有志それぞれが抱いていた、“久賀島の歴史文化を後世に語り伝える資料館を建設したい”という思いから設立されました。平成21年3月に本部事務所のある福岡県より認証され、NPO法人として登録されました。私共は資料館建設への取り組みを通して、島に残っている宗教的なわだかまりをなくし、高齢化が進む島民の間に新たな助け合いのコミュニティを再構築することが目標です。また、巡礼や帰省、あるいは観光で多くの方々に来ていただくことで、島を将来にわたって活性化させたいと考えています。

 

< これまでの主な活動 >

1.実態調査

久賀島で約80名の方々から島に対する気持ちなどを伺いました。

2.資料収集

書籍約1万冊(カトリック文献、久賀島関係の歴史書、文学書、古文書)、絵画、装飾品、石灯篭など。

3.現地での活動拠点獲得

平成21年10月に五島市教育委員会より廃校になった旧蕨小中学校校舎を借り受け、地域のコミュニティセンターとして整備しました。